ジオネクストの業績様変わり、今期売上10倍、黒字転換、再生可能エネルギーなど新事業が本格化
- 2015/2/11 17:23
- 株式投資ニュース
ジオネクスト<3777>(JQ・売買単位100株)の2015年12月期は売上が急増、営業利益及び純益とも黒字転換と様変わりする。
10日発表の2014年12月期は売上2億6400万円、営業赤字1億7500万円、最終損益2億7400万円の赤字だったが、2015年12月期は売上が27億円と前期比10.2倍に急増、営業利益1億5000万円、純益1億1400万円とそろって黒字転換する。直近10年は赤字が続いていただけに黒字転換は久々である。
事業は、4つの事業によって構成されている。『IT関連事業』と『環境事業』が既存事業で、新たに、『ヘルスケア事業』と『再生可能エネルギー事業』を加え、業績の飛躍を図っている。
今期売上27億円の内訳は、『IT関連事業』が9000万円(前期1億600万円)、『環境事業』1億1000万円(前期1億5700万円、そして、今期から売上が本格化する『ヘルスケア事業』が2億円、『再生可能エネルギー事業』が23億円と、これら新規事業が大きく寄与する。
再生可能エネルギー事業は、太陽光発電所を自社で建設し第三者に売却する事業モデルを中心だが、自社でも複数の太陽光発電所を保有し発電事業を手掛ける。さらに、地熱・温泉バイナリー発電所の発電・売電を手掛ける。また、太陽光発電、地熱発電に係るコンサルティング事業も本格展開する。昨年2月に地熱発電関連コンサルティングの子会社・日本地熱発電、昨年11月には太陽光発電も含めた再生可能エネルギー全般のコンサルティングを手掛ける子会社・エリアエナジーをそれぞれ設立している。
一方、ヘルスケア事業は、「先端医療関連」、「医薬品・サプリメント」、「調剤薬局」の3分野を中心に展開する。先端医療分野では昨年5月に設立した遺伝子治療研究所を中心に遺伝子治療の早期実用化を目指し国内外の大学や研究機関との共同研究を進める。医薬品・サプリメントでは独自開発で昨年12月に最初の商品となる、「仙人酵素」の販売を始めた。調剤薬局では昨年12月に青森県八戸市・八戸赤十字病院の門前において保険調剤薬局を開業した。
株価は、昨年来高値が259円(14年4月)、同安値が86円(14年2月)で直近2月10日は131円。