トリケミカル研究所の今第1四半期は、増収大幅増益

■要な販売先の半導体業界は、旺盛な市場の需要に支えられ、全般的に市場は堅調

 半導体県連事業のトリケミカル研究所<4369>(JQS)の今第1四半期は、増収大幅増益となった。

 同社は、半導体、太陽電池の製造に必要な化学材料の製造・販売を行っている。主要な販売先の半導体業界は、旺盛な市場の需要に支えられ、全般的に市場は堅調に推移するとともに新規の設備投資も積極的に行われきた。また、太陽電池業界は、世界各国における買取制度の休止や価格の低減を受け、低調に推移している。

 このような状況下、設備投資や人員増強等により製造・開発体制の一層の強化と効率化に取り組み、生産性の向上及び新規製品製造のための体制構築を図るとともに、主力の日本・台湾向けを中心に新規半導体材料等の販売に注力している。

 利益面については、競争力の確保と将来に向けた事業基盤の強化を図るため、全社を挙げての経費削減に継続して取り組むとともに、顧客からの高純度化ニーズ及び差別化への対応を推し進めることにより一層の収益向上を図っている。

 その結果、18年1月期第1四半期業績は、売上高14億22百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益3億60百万円(同41.4%増)、経常利益3億65百万円(同56.7%増)、純利益2億56百万円(同1.7%増)となった。
 なお、最終利益の伸び率が営業利益、経常利益に比較して低いのは、前期に投資有価証券売却益1億42百万円を特別利益として計上した影響によるもの。実質は大幅増益といえる。

 通期業績予想は、売上高62億20百万円(前期比13.7%増)、営業利益15億60百万円(同59.7%増)、経常利益15億40百万円(同57.9%増)、純利益10億50百万円(同36.8%増)と2ケタ増収大幅増益を見込む。
 配当については、好業績が見込まれることから、5円増配の21円を予定している。

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