久世の第3四半期(10月~12月)は営業黒字転換、収益改善で株価は続伸の展開
- 2015/2/12 07:49
- 株式投資ニュース
業務用食材卸の久世<2708>(JQS)の株価は、14年10月の安値650円をボトムとして戻り歩調の展開。2月9日には715円まで上値を伸ばした。株価上昇の背景には、同社の収益改善が進んでいることが挙げられる。第3四半期(10月~12月)は営業黒字転換となったことから、収益改善で株価は続伸の展開だろう。
10日引け後に発表された第3四半期累計期間の連結業績は、売上高519億68百万円(前年同期比10.2%増)、営業利益△2億47百万円(前年同期75百万円)、経常利益△1億20百万円(同2億25百万円)、純利益△1億03百万円(同1億11百万円)と2ケタ増収ながら赤字決算であった。
赤字となった要因は、売上強化により、売上を伸ばしたが、遠隔地への配送増加や売上高増加に伴う運賃や人件費の増加により、販売管理費が上昇したことが挙げられる。
同社ではこの問題を解決する取り組みを進めてきたことから、収益は改善傾向にある。四半期毎業績を比較して見ると、収益が改善していることが分かる。
売上高は、第1四半期(4月~6月)163億73百万円、第2四半期(7月~9月)172億19百万円、第3四半期(10月~12月)183億76百万円と順調に伸びている。
営業利益については、第1四半期△1億79百万円、第2四半期△91百万円、第3四半期23百万円と第2四半期では大幅に赤字幅が縮小し、第3四半期は黒字転換となっている。
販管費については、第1四半期28億34百万円、第2四半期29億59百万円、第3四半期28億33百万円となっている。
今期の四半期ベースで見ると、第3四半期の売上高が最も多かったにもかかわらず、販管費が最も少なかった。つまり、これまでの取り組みは結果を出しているといえる。
同社では、11月10日に下方修正した通期業績予想を据え置いているが、第3四半期の営業利益が黒字転換しているように、収益の改善が実現していることから、利益面での上振れが予想される。