トシン・グループは年初来高値圏で堅調、18年5月期収益拡大期待で自己株式取得も評価

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 トシン・グループ<2761>(JQ)は首都圏中心に電設資材などの卸売事業を展開している。17年5月20日期営業増益予想で、18年5月20日期も収益拡大が期待される。株価は年初来高値圏で堅調だ。指標面の割安感や継続的な自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待される。

■首都圏中心に電設資材や住宅設備機器の卸売事業を展開

 首都圏を中心として、電設資材や住宅設備機器などの卸売事業を展開する持株会社である。小口多数販売、専門部署による得意先営業活動支援サービスなどを特徴としている。収益面では、新設住宅着工戸数など建設関連投資の動向が影響し、第4四半期(3月~5月)の構成比が高い特性がある。

 事業基盤強化や収益拡大に向けて、取扱商品や営業拠点網の拡充を推進している。16年2月神奈川県・橋本営業所を新設、16年3月茨城県・ひたちなか営業所を新設、16年4月千葉県・船橋営業所を移転新築、16年8月横須賀営業所を新築、そして17年2月東京都品川区・五反田営業所をリニューアルオープンした。
■17年5月20日期第3四半期累計は減収減益

 前期(17年5月20日期)第3四半期累計(5月21日~2月20日)連結業績は、売上高が前年同期比1.9%減の317億34百万円、営業利益が同10.8%減の14億38百万円、経常利益が同14.1%減の19億80百万円、純利益が同8.4%減の12億41百万円だった。

 銅価格の下落に伴う電線類などの販売価格の下落、太陽光発電関連の需要減少などで減収減益だった。売上総利益は同2.7%減少し、売上総利益率は20.7%で同0.1ポイント低下した。販管費は同0.1%減少したが、販管費比率は16.1%で同0.3ポイント上昇した。

 四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期104億67百万円、第2四半期114億86百万円、第3四半期97億81百万円、営業利益は4億53百万円、5億82百万円、4億03百万円だった。

■17年5月20日期通期は営業増益予想、18年3月期も収益拡大期待

 前期(17年5月20日期)通期連結業績予想(7月5日公表)は売上高が前々期(16年5月20日期)比1.2%減の435億円、営業利益が同4.6%増の21億75百万円、経常利益が同横ばいの30億25百万円、そして純利益が同0.5%増の17億70百万円としている。

 基本戦略である小口多数販売の徹底、営業拠点網の拡充、新規得意先の獲得と既存得意先の深掘りによる実売軒数の増加、当社独自の得意先営業活動支援サービスの体制・機能強化など、グループ総合力を活かした戦略を推進する方針だ。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が73.0%、営業利益が66.1%、経常利益が65.5%、純利益が70.1%である。厳しい事業環境を考慮すれば概ね順調な水準と言えそうだ。そして今期(18年3月期)も収益拡大が期待される。

 配当予想は前々期と同額の年間54円(第2四半期末27円、期末27円)としている。前期は記念配当2円が含まれているため普通配当ベースでは2円増配となる。予想配当性向は27.0%である。利益還元については、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保する一方で、財務状況、利益水準、配当性向などを総合的に勘案して、前年実績を下回らない安定した配当を実施することを基本方針としている。

■継続的な自己株式取得で積極還元姿勢

 自己株式取得の継続的な実施で株主還元姿勢を積極化している。16年8月9日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限60万株、取得価額総額の上限18億円、取得期間16年8月10日~17年7月31日)については、5月31日時点の累計で取得株式総数35万3200株、取得価額総額7億7451万7500円となった。

■株価は年初来高値圏堅調、割安感や継続的な自己株式取得も評価

 株価の動きを見ると5月16日に年初来高値2580円まで上伸した。その後一旦反落する場面があったが素早く切り返し、年初来高値圏の2500円近辺で堅調に推移している。

 6月5日の終値2504円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS201円40銭で算出)は12~13倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間54円で算出)は2.2%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS3820円78銭で算出)は0.7倍近辺である。時価総額は約286億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線がいずれも上向きに転じて先高感を強めている。指標面の割安感や継続的な自己株式取得も評価して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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