キリンHDが2000年以降の高値、足元好調の様子で「一番搾り」4年ぶり刷新も材料に

キリンホールディングス

■業績見通しの増額修正も評価されシーズン特性を発揮する期待が

 キリンホールディングス<2503>(東1)は6日、一段高の始まりとなり、取引開始後に2566.0円(121.0円高)をつけて2000年以降の高値を更新した。6月1日に今12月期の連結営業利益や純利益の見通しを増額修整し、夏を前にシーズンストックとして注目を集めやすい上、6日は「一番搾り」を4年ぶりに刷新すると伝えられて期待が高揚したようだ。

 ビール業界は、改正酒税法の施行を受けて6月1日から過度な安売り販売が規制された。スーパーなどの店頭では、一部を除くと6本パックで1割の値上げになったと伝えられている。6月1日に発表した業績見通しの増額は、ブラジル子会社の全株式売却が主要因だが、営業利益の見通しを従来予想比2%増額したため足元の好調さが再認識されている。(HC)

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