【業績でみる株価】じげんは好業績評価して13年12月の上場来高値目指す、18年3月期実質大幅増収増益予想
- 2017/6/7 11:09
- 業績でみる株価
求人や不動産など各種情報サイトを一括検索する集約サイトを展開しているじげん<3679>(東マ)の18年3月期連結業予想(IFRSに移行)は実質的に大幅増収増益予想である。中期業績目標も増額修正した。株価は好業績を評価して13年12月の上場来高値を目指す展開が期待される。
■18年3月期(IFRSに移行)は実質大幅増収増益予想
18年3月期連結業績(IFRSに移行)予想は、売上高が105億円、営業利益が32億20百万円、親会社の所有者に帰属する当期純利益が19億30百万円としている。人材領域、不動産領域、生活領域とも好調に推移する見込みだ。IFRSに移行するため17年3月期との比較は非開示だが、17年3月期IFRSベースとの比較(試算)で39.4%増収、27.8%営業増益となる。実質的に大幅増収増益予想である。
既存事業では効果的・効率的な顧客基盤拡大策を推進し、行動促進プラットフォーム拡張に向けて複数の新規事業も計画している。また既存事業の好調や三光アドの子会社化を反映して中期業績目標も増額修正し、連結営業利益18年3月期32億20百万円、19年3月期40億50百万円以上、20年3月期51億円以上を目指すとしている。M&Aや新規事業の貢献を織り込んでいないため、顕在化した場合はさらなる利益積み増しを狙うとしている。
なお5月24日にはNTTドコモ<9437>と人材領域で業務提携し、仕事探しのプラットフォーム「dジョブTM」を共同企画・制作すると発表している。また5月31日には16年7月発行の第5回新株予約権の行使が全て完了したと発表している。
■株価は好業績評価して13年12月の上場来高値目指す
株価は16年7月高値1375円を突破して、5月24日の1721円まで上伸した。その後は上げ一服の形だが高値圏で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して13年12月の上場来高値2070円を目指す展開が期待される。(MM)