【株式市場】英総選挙が迫り日銀の「出口」論も気になり日経平均は軟調反落

株式

◆日経平均の終値は1万9909円26銭(75円36銭安)、TOPIXは1590.41ポイント(6.68ポイント安)、出来高概算(東証1部)は19億8375万株

チャート5 8日後場の東京株式市場は、日本時間の夕方から英国で総選挙の投票が始まるため様子見ムードが漂い、キヤノン<7751>(東1)などが次第に値を消す展開になった。また、後場の中盤、ブルームバーグ通信の報道として、日銀が異次元緩和の出口を巡る議論について「時期尚早」ではなく市場との対話を重視する方向、と伝わった。円相場が短期金利の上昇予想から円高傾向になり、日経平均は14時前後から下押して大引け間際に88円27銭安(1万9896円35銭)をつけた。大引けも軟調で反落。主な株価指数の中では日系JASDAQ平均が高い。

 後場は、第一生命保険ホールディングス<8750>(東1)が上記の金利上昇を受けて資金運用環境の好転期待などから一段ジリ高となり、日本水産<1332>(東1)は後場寄り後に一段高となったままタコの完全養殖報道などを材料に活況高。ピクセラ<6731>(東2)は米グーグルが主催する開発者会合でテレビ事業の有力10社に位置づけられたとされてストップ高。アプリックス<3727>(東マ)、サイバーステップ<3810>(東マ)は話しかけると家電などの操作ができるAI(人工知能)認識端末に関連とされて急伸。

 東証1部の出来高概算は19億8375万株(前引けは8億3735万株)、売買代金は2兆5299億円(同1兆203億円)。1部上場2017銘柄のうち、値上がり銘柄数は698(同1132)銘柄、値下がり銘柄数は1198(同699)銘柄。

 また、東証33業種別指数は5業種(前引けは15業種)が値上がりし、値上がりした業種は、水産・農林、空運、保険、銀行、空運、電気機器、となった。(HC)

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