【アナリスト水田雅展の銘柄分析】プラマテルズは高値圏で堅調、3%台の高配当利回りなど指標面に割安感、1月高値目指す

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

合成樹脂専門商社のプラマテルズ<2714>(JQS)の株価は高値圏で堅調に推移している。第3四半期累計(4月~12月)は減収営業減益だったがネガティブ反応は限定的のようだ。3%台の高配当利回りなど指標面の割安感が強く、原油価格下落メリットも好感して1月高値476円を目指す展開だろう。

双日<2768>グループの合成樹脂専門商社である。製品はエンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニール系材料などを扱い、需要先はOA・事務機器、光学機器を中心として、家電・電子、医療機器、建材、自動車、容器・化粧品、玩具・その他と幅広い。

高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイ、インド、台湾などアジア地域に積極展開している。中期戦略では17年3月期に向けた目標として経常利益10億円、自己資本比率30%維持、安定配当の継続を掲げている。

1月29日発表の今期(15年3月期)第3四半期累計(4月~12月)の連結業績は売上高が前年同期比3.9%減の426億38百万円、営業利益が同6.3%減の6億04百万円、経常利益が同5.1%減の6億04百万円、純利益が同73.1%増の3億59百万円だった。

国内消費増税の影響長期化などで減収となり、販管費の増加も影響して営業減益だった。ただし売上総利益率は同0.21ポイント改善した。高付加価値商材が好調のようだ。純利益については前期計上した厚生年金基金脱退損失が一巡して大幅増益だった。

通期の連結業績見通しは前回予想(4月25日公表)を据え置いて売上高が前期比4.9%増の625億円、営業利益が同8.0%増の9億円、経常利益が同9.5%増の8億80百万円、純利益が同71.6%増の4億80百万円で、配当予想は前期と同額の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)としている。

通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が68.2%、営業利益が67.1%、経常利益が68.6%、純利益が74.8%とやや低水準だが、高付加価値商材が好調であり、原油価格下落もプラス要因となって第4四半期(1月~3月)の挽回が期待される。中期的にもアジア地域への積極展開やグループの連携強化などの効果で収益拡大基調だろう。

なお1月27日に親会社の異動を発表している。ただし、双日が100%子会社の双日プラネット・ホールディングスを15年4月1日付で吸収合併することに伴うものであり、実質的な親会社に変更はない。

株価の動きを見ると、原油価格下落なども好感して1月9日に476円まで上伸した。08年1月と6月の460円を突破して07年12月以来の高値水準だ。その後は上げ一服の形だが、450円近辺で堅調に推移している。第3四半期累計の減収営業減益に対するネガティブ反応は限定的のようだ。

2月10日の終値454円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円15銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.3%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS882円12銭で算出)は0.5倍近辺である。

週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。3%台の高配当利回りなど指標面の割安感は強い。原油価格下落メリットも好感して1月高値476円を目指す展開だろう。

 

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