【業績でみる株価】大泉製作所は調整一巡して2月の年初来高値試す、18年3月期増収増益予想

 サーミスタ利用の温度センサーを主力として、自動車部品事業、空調部品事業、およびエレメント・カスタム部品事業を展開している大泉製作所<6618>(東マ)の18年3月期は増収増益予想である。不採算取引縮小も寄与して収益改善基調である。株価は調整一巡して2月の年初来高値を試す展開が期待される。

■18年3月期増収増益予想で収益改善基調

 18年3月期の連結業績予想は売上高が17年3月期比0.9%増の122億95百万円、営業利益が同9.4%増の6億56百万円、経常利益が同27.0%増の5億06百万円、純利益が同18.2%増の3億10百万円としている。

 売上高は空調部品事業における不採算取引の縮小が影響して微増の見込みだが、自動車部品事業は主力のデンソー<6902>向けが拡大し、欧米系自動車部品メーカーとの取引量も拡大する見込みだ。また半導体レーザー用マイクロチップなどのエレメント・カスタム部品事業も、IoT関連の需要増加で数量・金額とも伸長する見込みだ。利益面では不採算取引縮小、収益性の高いエレメント・カスタム部品事業の伸長、生産合理化効果などが寄与する。収益改善基調が期待される。

■株価は調整一巡して2月の年初来高値試す

 株価は500円近辺での短期モミ合いから上放れの動きを強めている。6月9日には前日比29円(5.52%)高の554円まで上伸する場面があった。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破した。基調転換の動きだ。調整一巡して2月の年初来高値675円を試す展開が期待される。(MM)

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