【株式市場】日銀の金融政策は現状維持と伝わり日経平均は一時183円高となり5日ぶりに反発

株式

◆日経平均の終値は1万9943円26銭(111円44銭高)、TOPIXは1596.04ポイント(7.95ポイント高)、出来高概算(東証1部)はは22億8556万株

チャート15 16日後場の東京株式市場は、正午頃に日銀の金融政策会合は現状維持を決定と伝わり、前日の米国の利上げとの対比でドル上昇・円低下の動きが強まり、日経平均は前引けの105円33銭高(1万9937円15銭)から一段高となり13時にかけて一時183円34銭高(2万15円16銭)まで上げた。前場8年ぶりの高値に進んだ任天堂<7974>(東1)が軟調に転じるなど、このところ活況高の銘柄には利食い売り増加と見られる動きもあったが、全般は堅調に推移し、日経平均は5日ぶりに反発した。主な指数の中では東証2部指数が安い。

 海運株が仏海運大手によるブラジルの海運会社買収報道などを受けて上げ、芦森工業<3526>(東1)ダイセル化学工業<4202>(東1)タカタ<7312>(東1)の民生法申請観測を受けてエアバッグ部品の代替生産増加など期待されて活況高。資生堂<4911>(東1)は日本マイクロソフトとテレビ会議の画面で美顔に映るアプリを開発と伝えられて上場来の高値。エンバイオホールディングス<6092>(東マ)は東京五輪の水泳競技場の用地から基準値を超える水銀などを検出と伝えられて思惑が広がり急伸。テクノ・セブン<6852>(JQS)はグループ会社による技術者教育用3Dプリンターの商品化などが材料視されて急伸。

 東証1部の出来高概算は22億8556万株(前引けは8億5770万株)、売買代金は3兆1900億円(同1兆1176億円)。1部上場2019銘柄のうち、値上がり銘柄数は1237(前引けは1257)銘柄、値下がり銘柄数は652(同609)銘柄。

 また、東証33業種別指数は29業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、石油・石炭、鉱業、不動産、海運、建設、その他金融、パルプ・紙、卸売り、などとなった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る