【アナリスト水田雅展の銘柄分析】松田産業は今期業績と配当を増額、好業績や割安感を評価して13年3月高値視野

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

貴金属リサイクル事業の松田産業<7456>(東1)は2月12日、第3四半期累計(4月~12月)業績を発表し、今期(15年3月期)の業績と配当予想を増額修正した。株価は14年9月の戻り高値1333円を突破している。好業績見通しや指標面の割安感を評価して上値追いの展開だろう。13年3月高値1585円が視野に入る。

貴金属リサイクルを主力とする貴金属関連事業、および農林水産品を扱う食品関連事業を展開している。貴金属関連事業では「東アジアNO.1リファイナー」を目指し、国内外の拠点拡充、製品・技術開発強化を推進している。海外は中国、台湾、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナムに展開し、ベトナムでは工場建設に着手している。食品関連事業は中国、タイに拠点展開している。

2月12日に今期(15年3月期)第3四半期累計(4月~12月)の連結業績を発表し、通期連結業績と配当予想を増額修正した。

第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比7.1%増の1345億39百万円となり、営業利益は同3.1%増の36億96百万円、経常利益は同1.0%減の40億09百万円、純利益は同4.6%増の27億79百万円だった。

セグメント別に見ると、貴金属関連事業は売上高(内部取引等調整前)が同2.8%増の925億80百万円、営業利益が同4.9%減の27億94百万円だった。環境部門で銀価格下落がマイナス要因だったが、貴金属部門の貴金属製品販売数量増加などで増収だった。食品関連事業は売上高が同18.0%増の420億10百万円、営業利益が同39.8%増の9億01百万円だった。販売数量が増加して価格上昇も寄与した。

通期の連結業績見通しについては、前回予想(5月12日公表)に対して売上高を100億円増額して前期比8.8%増の1800億円、営業利益を8億円増額して同22.1%増の55億円、経常利益を9億円増額して同20.6%増の59億円、純利益を8億30百万円増額して同28.4%増の41億円とした。配当予想は前回予想(5月12日公表)に対して、期末1円増額して前期比1円増配の年間25円(第2四半期末12円、期末13円)とした。

貴金属関連事業で利益率の向上や貴金属相場の上昇が寄与するようだ。修正後の通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.8%、営業利益が67.2%、経常利益が68.0%、純利益が67.8%でやや低水準の形だが、半導体・電子部品業界の生産が回復基調であり、市況回復や新規需要先開拓も寄与する。

四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月~6月)429億40百万円、第2四半期(7月~9月)446億83百万円、第3四半期(10月~12月)469億16百万円、営業利益は第1四半期9億31百万円、第2四半期10億79百万円、第3四半期16億86百万円である。収益拡大基調であり、通期ベースで好業績が期待される。

株価の動きを見ると、1250円~1300円近辺での短期モミ合いから上放れ、1月30日に1340円を付けて14年9月の戻り高値1333円を突破した。さらに2月12日は1394円まで上伸する場面があった。好業績見通しを評価して戻り歩調の展開だ。

2月12日の終値1346円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS154円03銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.9%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1778円38銭で算出)は0.8倍近辺である。

週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。今期好業績見通しや指標面の割安感を評価して上値追いの展開だろう。13年3月高値1585円が視野に入る。

>>松田産業のMedia-IR企業情報

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る