ラ・アトレが急速に切り返す、業績V字回復の見通しでタマホームの増額も連想を呼ぶ

株式市場 銘柄

■実需の根強い戸別リノベーションマンションなど積極推進し京都のホテルも寄与

 マンション分譲やリノベーション事業などのラ・アトレ<8885>(JQG)は28日、朝方の607円(16円安)を下値として急速に切り返し、10時を回っては621円(2円安)と上値を追っている。今期・2017年12月期の業績はV字型の急回復に転じる見通し。今朝、タマホーム<1419>(東1)が5月決算の利益見通しを大幅に増額発表し、リフォーム事業が予想を上回ったなどとしたため、「それならラ・アトレだって・・・」(市場関係者)などと注目を集めている。

 首都圏の新築マンションの販売価格は軟調と推察されるが、同社は実需の根強い戸別リノベーションマンション事業に注力するとともに、昨年に引き続き、緻密なマーケティングに基づく新築マンションの販売事業を推めている。また、2月には、海外からのインバウンド需要を見込んだ、多言語対応・長期滞在型の「LAホテル京都」がオープンし、今後の賃料収入が業績に寄与する見込みだ。
 
今期・2017年12月期の連結業績見通しは、売上高を前期比87%増の88.9億円とし、純利益は同じく2.9倍の5.1億円、予想1株利益は117円03銭とする。現在の株価水準はPER5.3倍になり、類似業種銘柄の中でも割安感があるといえる。(HC)

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