【株式市場】ECBの金融緩和政策の「出口」など気にされ日経平均は軟調もみ合い

株式

◆日経平均の前引けは2万166円21銭(58円88銭安)、TOPIXは1618.40ポイント(0.62ポイント安)、出来高概算(東証1部)は9億8539万株

チャート5 28日(水)前場の東京株式市場は、ECB(欧州中央銀行)総裁が金融緩和政策の「出口」について言及したことなどを受けてユーロ高となり、円安が再燃。鉄鋼株などが堅調。しかし、NYダウの反落などが様子見気分をもたらし、日経平均は75円安で始まった後も軟調に推移した。10時30分にかけては79銭安(2万224円30銭)まで持ち直したが、前引けは58円88銭安(2万166円21銭)となった。東証2部指数とマザーズ指数、日経JQSDAQ平均も安い。

 タカタ<7312>(整理銘柄)は28日、東証が値幅制限を撤廃したため約70%安の急落となったが、買い注文も入るようになり乱高下しながら大商い。大口債権者の三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)などは堅調。朝、今期の利益予想を増額したタマホーム<1419>(東1)は活況高。リミックスポイント<3825>(東マ)は子会社ビットポイントジャパンと中国の大手電子決済システムを取り扱うNIPPONPAY(ニッポンペイ)との提携が好感されて急反発。アクモス<6888>(JQS)は個人情報などを「秘密分散」技術によってよりセキュアに管理するシステムなど材料性が豊富とされて急伸。
 
 東証1部の出来高概算は9億8539万株、売買代金は1兆1638億円。1部上場2021銘柄のうち、値上がり銘柄数は660銘柄、値下がり銘柄数は1171銘柄となった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る