【株式市場】材料株などが物色され日経平均は軟調反落だが売買はソコソコ活発

株式

◆日経平均の終値は2万130円41銭(94円68銭安)、TOPIXは1614.37ポイント(4.65ポイント安)、出来高概算(東証1部)は19億2007万株

チャート5 28日後場の東京株式市場は、ECB(欧州中央銀行)の金融緩和政策が遠からず収束に向かうとの見方が出て様子見ムードが漂う中で、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)の銀行株などや保険株はゼロ金利脱出による資金運用環境の好転期待などから堅調に推移し、鉄鋼株を含む資源株も高い。日経平均は14時頃まで60円安の2万160円前後で横ばいだったが、終盤はやや下押し気味になり4日ぶりに反落。東証2部指数とマザーズ指数、日経JQSDAQ平均も安い。

 後場は、三菱商事<8058>(東1)が資源関連市況の回復などを材料に一段ジリ高となり、ヒマラヤ<7514>(東1)は27日に発表した第3四半期業績などが好感されて前場から高い。イグニス<3689>(東マ)はカジュアルゲーム「LINE大富豪」の累計100万ダウンロード達成などの材料が再燃とされ、前場は軟調だったが14時過ぎから再び上げてストップ高。岡本硝子<7746>(JQS)は採光型のソーラーシステムなどが注目されて活況高。タカタ<7312>(整理銘柄)は値幅制限の撤廃を受けて買いが入る水準まで値を下げ約70%安の35円(75円安)となった。
 
 上場2日目のFringe81(フリンジハチイチ)<6550>(東マ)は反落し大引けは5640円(790円安)。それでも公開価格2600円の2.2倍だった。

 東証1部の出来高概算は19億2007万株(前引けは9億8539万株)、売買代金は2兆4293億円(同1兆1638億円)。1部上場2021銘柄のうち、値上がり銘柄数は503(同660)銘柄、値下がり銘柄数は1383(同1171銘柄)。

 また、東証33業種別指数は16業種(前引けは20業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、銀行、鉄鋼、鉱業、パルプ・紙、空運、卸売り、輸送用機器、保険、石油・石炭、などとなった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る