カネ美食品は一時2015年以来の高値に進み売買活発、主要株主の異動など好感

株式市場 銘柄

■ユニー・ファミリーマートHDが保有割合を26.05%から52.47%に拡大

 カネ美食品<2669>(JQS)は29日、一時9%高の3625円(285円高)まで上げて2015年以来の3600円台に進み、後場は3500円前後で売買活発となっている。朝、「ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>(東1)が子会社化する方針を固めた」と日本経済新聞で伝えられ、東証IR開示を通じて「親会社および主要株主の異動」を発表。新たな展開などに期待する動きが広がっている。

 発表によると、現在1位株主で議決権割合26.05%保有するユニー・ファミリーマートホールディングスが、伊藤忠商事<8001>(東1)、三輪亮治氏、三輪幸太郎氏等から株式を譲利受け、7月末日までに同じく52.47%まで保有割合を拡大する予定。

 カネ美食品の前期・2017年3月期の業績は、旧ユニーとファミリーマートの経営統合にともない、惣菜などを提供するコンビニエンスストア部門も旧サークルKサンクスからファミリーマートへの切り替えによる一時的なコスト発生が影響して大幅減益となった。先の決算発表では、この影響は今期・18年3月期の上期まで残るとの見通しを出した。(HC)

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