【注目銘柄】ユーザベースは自律調整一巡して5月の上場来高値試す、17年12月期大幅増収増益予想
- 2017/7/4 13:14
- 注目銘柄
ユーザベース<3966>(東マ)に注目したい。BtoBサービスで企業・業界情報や統計データを束ねるオンライン情報プラットフォームのSPEEDA事業、およびBtoCサービスでソーシャル機能も兼ね備えた経済ニュースプラットフォームのNewsPicks事業を展開している。ユーザー数が増加基調で17年12月期も大幅増収増益予想である。株価は上場来高値圏から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■17年12月期大幅増収増益予想
17年12月期連結業績予想は、売上高が16年12月期比44.8%増の44億61百万円、営業利益が同99.2%増の5億円、経常利益が同2.2倍の4億87百万円、純利益が同36.5%増の3億64百万円としている。
第1四半期(1月~3月)の連結業績は売上高が9億73百万円、営業利益が1億40百万円、経常利益が1億34百万円、純利益が1億21百万円だった。前年同期は連結財務諸表を作成していないが、実質的に計画を上回る大幅増収増益だったようだ。
SPEEDA事業における契約ID数、およびNewsPicks事業における有料課金ユーザー数が順調に拡大している。なおSPEEDA事業では17年1月ジャパンベンチャーリサーチ社を完全子会社化、NewsPicks事業では17年3月ニューズピックス社を完全子会社化した。
そして通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が21.8%、営業利益が28.0%、経常利益が27.5%、純利益が33.2%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。
■株価は自律調整一巡して5月の上場来高値試す
株価(17年7月1日付で株式2分割)は、5月~6月の上場来高値圏2800円台から利益確定売りで一旦反落したが、2200円近辺から切り返す動きだ。週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して過熱感が解消した。自律調整が一巡し、好業績を評価して5月の上場来高値2825円を試す展開が期待される。(MM)