フマキラーが上場来の高値、猛毒の「ヒアリ」対策銘柄として注目集中

株式市場 銘柄

■連続最高益を更新する見込みのため期待要因に反応しやすいとの見方

 フマキラー<4998>(東2)は4日の後場寄り後に一段高となり、8%高の1038円(79円高)をつけて株式併合などを考慮した上場来の高値を更新した。市場関係者の間では、南米原産の猛毒のアリ「ヒアリ」に対し、環境省や厚生労働省などが3日、連絡会議を開き対策強化を開始したと伝えられ、殺虫剤の大手として注目されたとの見方が出ている。

 業績は連続最高益を更新する見込みのため、こうした期待要因に反応しやすいようだ。同社の業績は季節特性が強く、第1・第2四半期(4~9月)に年間の売上高の大半が集中し、第4四半期に小さな売り上げのヤマが来るという。2017年3月期の決算発表では、こうした特性を平準化する目的で開発を進めてきた「通年型商品」が業績に寄与し始め、また売り上げの波の谷間を埋めるものとして園芸向けの新商品もそろってきたとした。

 今期・18年3月期の連結業績見通しは、売上高が前期比8.6%増の460億円、純利益は同6.6%増の15億円、1株利益は53円23銭。前期の営業・経常・純利益の各22%増からはもにが鈍化する見込みとするが、為替前提を1ドル110円、1ユーロ115円などとし、足元の実勢相場からはかなり円高を想定した計画になっている。(HC)

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