ワークマンは18年3月期増収増益で7期連続最高純益更新予想

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 ワークマン<7564>(JQ)はワーキングウェア・作業用品専門店チェーンをFC中心に全国展開している。18年3月期増収増益で7期連続最高純益更新予想である。第1四半期の既存店売上高は101.2%と順調だった。株価は調整一巡感を強めている。好業績を見直す動きが期待される。

■ワーキングウェア・作業用品の専門店チェーンを全国展開

 ワーキングウェアや作業用品などの大型専門店チェーンをFC中心に全国展開している。ローコスト経営を特徴としてELP(エブリデー・ロー・プライス)戦略を推進し、他社との差別化戦略としてPB商品「WORKMAN BEST」の拡販、販売分析データの活用や単品管理プロジェクトの推進、緻密な品揃えと地域特性に合わせた売り場づくりなどを強化している。

■18年3月期増収増益で7期連続最高純益更新予想

 今期(18年3月期)非連結業績予想は、チェーン全店売上高が前期(17年3月期)比4.0%増の772億60百万円、営業総収入が同4.2%増の542億40百万円、営業利益が同6.0%増の101億20百万円、経常利益が同5.2%増の112億90百万円、純利益が同3.6%増の73億90百万円としている。配当予想は前期と同額の年間53円(期末一括)で予想配当性向は29.2%となる。
 既存店の好調、新規出店、PB商品売上構成比上昇による粗利益率上昇などで、7期連続最高純益更新予想である。店舗展開は新規出店33店舗、閉店4店舗、S&B4店舗で、期末総店舗数が同29店舗増加の826店舗の計画だ。既存店売上高は同1.8%増(客数が同0.5%前後の増加、客単価が同1.3%前後の増加)の計画である。PB商品売上高は240億円、PB商品比率は30%の計画である。

■既存店売上高は第1四半期101.2%と順調

 月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比速報値)を見ると、17年6月は全店102.6%、既存店99.7%だった。降雨日が少なかった影響で雨関連が伸び悩んだ。6月の新規出店は3店舗、閉店は0店舗で、17年6月末の総店舗数は804店舗となった。なお第1四半期(17年4月~6月累計)の売上高は全店104.2%、既存店101.2%と順調である。

■株価は調整一巡感、好業績を見直し

 株価は戻りの鈍い展開だが、徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。

 7月4日の終値3265円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS181円29銭で算出)18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間53円で算出)は1.6%近辺、前期実績PBR(前期実績BPS1317円34銭で算出)は2.5倍近辺である。時価総額は約1336億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が下値を支える形だ。調整一巡して好業績を見直す動きが期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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