【業績でみる株価】サカイ引越センターは上場来高値更新の展開、18年3月期増収増益予想で第1四半期売上高(単体)は2桁増

 引越業界最大手であるサカイ引越センター<9039>(東1)の18年3月期連結業績は増収増益予想である。そして第1四半期売上高(単体ベース)は14.3%増と好調に推移している。株価は上場来高値更新の展開だ。需給面も良好であり、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期増収増益予想、第1四半期売上高(単体)は14.3%増

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比5.2%増の841億47百万円、営業利益が同10.3%増の83億31百万円、経常利益が同4.7%増の83億31百万円、純利益が同2.9%増の46億67百万円としている。

 企業業績や雇用環境の改善、東京オリンピック関連やリニア新幹線関連などの大型プロジェクト始動に伴って、引越需要が底堅く推移する見込みとしている。

 月次売上高(サカイ引越センター単体の速報値ベース)のリリースによると、17年4月は前年比18.4%増、5月は同10.7%増、6月は同10.6%増、そして第1四半期(4月~6月)合計は同14.3%増と好調に推移している。

 物流業界におけるドライバー不足への対応などが課題だが、積極的な営業展開や品質の向上などの効果で、通期ベースで好業績が期待される。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績を評価して上値試す

 株価は上場来高値更新の展開である。6月7日の上場来高値4500円後に上げ一服の形となったが、7月4日には4495円まで上伸して高値に接近している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。需給面も良好であり、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る