【引け後のリリース】アサヒグループHDがワイン輸入販売のエノテカを子会社化

引け後のリリース

■ワインは国内消費量が増加傾向で更なる成長をめざす

引け後のリリース、明日の1本 アサヒグループホールディングス<2502>(東1)は13日の大引け後、アサヒビールがワイン輸入販売の大手エノテカ(2011年にMBO(経営陣による買収)で非上場会社化)の株式を全株取得することでエノテカ株を保有するユニゾン・キャピタル等と株式譲渡契約を交わしたと発表した。契約締結日は2月13日。これにより、現在のアサヒビールのワイン事業の売り上げ規模約144億円(2014年12月期)とエノテカの連結売上高173億円(2014年3月期)を合わせ、グループとしてのワイン事業の売り上げ規模およびワイン市場における存在感が大幅に高まるとした。

エノテカは、ボルドーワインの新酒を産地で直接樽(たる)買いできる組合員資格「プリムール」(primeur)などを持つ数少ないワイン商社。 発表によると、近年、ワインは、家庭の食卓や外食シーンにて日常的に消費される酒類として定着し、国内消費量も増加傾向にあり、酒類市場における重要性が高まっている。アサヒビールでもワイン事業に注力しており、輸入ワインのラインアップの拡充や「サントネージュ」等の国産ワイン製造の取り組みを行っている。

一方、エノテカは1988年の創業以来、数多くの有力ワイナリーのワインについて国内における独占販売を行っており、国内ワイン市場における高い認知度とブランド力を保有している。両社の協業により、エノテカがアサヒグループの事業基盤、経営基盤を活用することで、好調なワイン市場を背景に、更なる成長を早期に実現することが可能になると考えられ、また、アサヒグループが保有するワインブランドや高級洋酒などを、エノテカ社で販売する可能性も検討している。

アサヒグループHDの株価は昨年12月から何度も3900円台に乗り、1月末に3967円の高値をつけた。2月に入っては3700円台で微調整となっているが、75日移動平均に近づいて下げ渋る動きとなっており、同移動平均が下支えになるかどうか注目されている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る