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ソフトクリエイトホールディングスは上場来高値圏で堅調、18年3月期増収増益予想
- 2017/7/6 06:46
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。ネット通販市場やクラウドサービス市場の拡大も背景として18年3月期増収増益予想である。株価は上場来高値圏で堅調だ。上値を試す展開が期待される。
■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品で首位
ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。
ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」のECサイト構築実績は、中堅・大手企業向け中心に国内断トツ首位の800社以上に達している。SI事業のセキュリティ製品「L2Blocker」は、不正接続防止ツール市場における累計導入社数首位である。
■18年3月期増収増益予想
今期(18年3月期)連結業績予想(5月9日公表)は売上高が前期(17年3月期)比10.8%増の152億08百万円、営業利益が同3.8%増の16億03百万円、経常利益が同3.3%増の16億73百万円、純利益が同1.9%増の10億29百万円としている。配当予想は前期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で予想配当性向は26.6%となる。
ECソリューション事業ではネット通販サイト構築需要やインターネット広告需要が拡大する。ECサイト累計構築数は増加基調のためストック型収益も拡大基調だ。システムインテグレーション事業ではクラウドサービスが好調に推移する。
製品機能充実のための費用、知名度向上のための広告宣伝費、新卒社員の積極採用に伴う採用費や人件費が増加するが、増収効果で吸収して好業績が期待される。
■株価は上場来高値圏で堅調
6月12日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限13万3000株、取得価額総額の上限2億円、取得期間17年6月13日~17年7月31日)は、6月30日時点の累計で取得株式総数6万900株となった。
株価の動きを見ると6月13日に上場来高値1527円まで上伸し、その後も高値圏1400円台で堅調に推移している。
7月5日の終値1443円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS75円26銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS586円34銭で算出)は2.5倍近辺である。時価総額は約199億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)