【注目銘柄】スター精密は好業績評価して5月高値試す、18年2月期第1四半期大幅増収増益で通期予想に増額余地

注目銘柄

 スター精密<7718>(東1)に注目したい。工作機械、プリンタ、時計部品などを展開している。18年2月期第1四半期は大幅増収増益だった。通期も2桁増益予想である。そして増額余地がありそうだ。株価は直近安値圏から切り返している。好業績を評価して5月の年初来高値を試す展開が期待される。

■18年2月期第1四半期大幅増収増益、通期2桁増益予想で増額余地

 18年2月期第1四半期(3月~5月)連結業績は売上高が前年同期比22.1%増の134億75百万円、営業利益が同37.3%増の11億02百万円、経常利益が同54.5%増の11億60百万円、純利益が同28.2%増の8億37百万円だった。

 工作機械事業が31.7%増収、39.6%増益と大幅伸長して全体を牽引した。国内外で需要が増加した。特機事業(プリンタなど)は国内mPOS向けが好調に推移して6.6%増収、1.5%増益だった。精密部品事業(時計部品など)は腕時計メーカーの生産調整の影響などで2.9%減収だったが、利益は12.3%増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年2月期比4.6%増の512億円、営業利益が同27.5%増の46億円、経常利益が同33.9%増の48億円、純利益が同16.3%増の37億円としている。

 第1四半期の進捗率は第2四半期累計(3月~8月)に対して売上高55.7%、営業利益65.6%、経常利益65.2%、純利益64.4%と高水準である。また通期予想に対しても売上高26.3%、営業利益24.0%、経常利益24.2%、純利益22.6%と順調である。下期偏重の期初計画であることを考慮すれば、通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は好業績評価して5月の年初来高値試す

 株価は6月の直近安値圏1600円近辺から切り返し、7月4日には1851円まで上伸した。週足チャートで見ると、一旦割り込んでいた13週移動平均線と26週移動平均線を回復した。強基調に回帰した形だ。好業績を評価して5月の年初来高値1904円を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る