【株式市場】北朝鮮に対する米国の出方など不透明で日経平均は3週間ぶりに2万円を割る

株式

◆日経平均の終値は1万9994円06銭(87円57銭安)、TOPIXは1615.53ポイント(3.10ポイント安)、出来高概算(東証1部)は16億8308万株

チャート14 6日後場の東京株式市場は、引き続き北朝鮮に対する米国の出方などが不透明で、米雇用統計など円相場に影響のある経済指標の発表も迫るため、日経平均は13時にかけて前場の 安値を下回り、一時134円00銭安(1万9947円63銭)まで軟化した。ただ、若築建設<1888>(東1)などの建設株は高値圏で強く、鉄鋼株なども堅調。日経平均は終値で6月16日以来、約3週間ぶりに2万円を割った。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も軟調。

 ETF(上場投信)の分配金の支払い原資を捻出する目的の売りが例年7日から10日にかけて見受けられるとされ、主力株を敬遠して好業績株や材料株を選別買いする様子があった。クリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)は午後の取引開始前に発表した第1四半期決算が大幅増益のため急伸。アスクル<2678>(東1)セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)との提携観測報道が出て動意を強め、九電工<1959>(東1)や建築請負のフィット<1436>(東マ)は九州北部の豪雨災害の復興需要が言われて高い。ビーマップ<4316>(JQS)はJR東日本企画などとの合弁が期待材料になり3日連続ストップ高。

 出来高概算は16億8308万株(前引けは8億4118万株)、売買代金は2兆3105億円(同1兆1257億円)。1部上場2021銘柄のうち、値上がり銘柄数は861(同991)銘柄、値下がり銘柄数は1006(同857)銘柄。

 また、東証33業種別指数は12業種(前引けは15業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、建設、水産・農林、鉄鋼、精密機器、サービス、医薬品、倉庫・運輸、空運、不動産、などとなった。(HC)

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