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インフォマートは利用企業数増加基調で17年12月期大幅増収増益予想
- 2017/7/7 06:23
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
インフォマート<2492>(東1)は企業間電子商取引「BtoBプラットフォーム」を運営している。利用企業数が増加基調で17年12月期大幅増収増益予想である。株価は6月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。なお7月31日に第2四半期累計決算発表を予定している。
■企業間(BtoB)電子商取引プラットフォームを運営
企業間で行われている世界共通の商行為を電子化する企業間電子商取引プラットフォーム「BtoBプラットフォーム」を運営している。利用企業数増加に伴って月額課金のシステム使用料収入が増加するストック型収益モデルである。
フード業界向けで外食チェーンと食材卸の間の受発注をWeb上で行うBtoBプラットフォーム受発注を主力として、全業界を対象とするBtoBプラットフォーム請求書の利用企業数も増加基調である。業界標準化に向けたシステム連携強化や、FinTech分野への展開も推進している。
中期経営計画では目標値に18年12月期売上高95億円、営業利益36億03百万円、経常利益36億円、純利益24億23百万円を掲げている。また2020年までに、あらゆる業界にBtoBプラットフォームを提供し、グローバルなBtoBインフラ企業を目指すとしている。
■17年12月期は大幅増収増益予想、実質増配予想
今期(17年12月期)通期の連結業績予想(2月14日公表)は、売上高が前期(16年12月期)比28.4%増の79億円、営業利益が同33.1%増の26億03百万円、経常利益が同33.5%増の26億円、純利益が同42.9%増の17億22百万円としている。利用企業数が増加基調であり、ストック型収益の月額課金システム使用料が伸長する。そして通期利益予想に増額余地がありそうだ。
配当予想は年間6円54銭(第2四半期末3円27銭、期末3円27銭)としている。17年1月1日付株式2分割を考慮して前期の11円80銭を5円90銭に換算すると、実質的に64銭増配となる。予想配当性向は49.3%である。
■株価は6月の上場来高値から反落したが自律調整一巡して上値試す
株価の動き(17年1月1日付で株式2分割)を見ると、6月の上場来高値965円から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整の範囲だろう。
7月6日の終値807円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS13円46銭で算出)は60倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円54銭で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS76円02銭で算出)は11倍近辺である。時価総額は約1047億円である。
週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して過熱感が解消した。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)