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平山ホールディングスは18年6月期の収益改善期待
- 2017/7/10 06:30
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
平山ホールディングス<7781>(JQ)は国内製造業向けインソース(製造請負)・派遣事業を主力として、技術者派遣や現場改善コンサルティングサービスも展開している。17年6月期は営業減益予想だが、18年6月期は人材採用を強化して収益改善が期待される。株価はモミ合い上放れの展開が期待される。
■国内製造業向けインソース(製造請負)・派遣事業が主力
国内製造業向けのインソース(製造請負)・派遣事業を主力としている。また技術者派遣事業、製造業向け現場改善コンサルティング事業、スタディーツアー事業なども展開している。
主要取引先はテルモ<4543>向けを主力として、LIXILグループ、TOPPANグループ、TOTOグループ、トヨタグループ、リコーグループ、三菱グループなどである。多種多様な業種・工程での実績を持ち、業界を超えた製造技術・ノウハウを蓄積して、大手優良企業グループと強固な取引関係を構築している。
海外はベトナムとタイの現地法人(非連結子会社)で、日本国内のエンジニア不足に対応した外国人技術者の採用、東南アジア諸国の日系企業との取引拡大を推進している。16年2月には平山タイの子会JSHRが、JOB SUPPLY(JS)社から人材派遣事業(約1700名)を譲り受けた。
■17年6月期営業減益予想だが、18年6月期の収益改善期待
前期(17年6月期)連結業績予想(6月13日に減額修正)は、売上高が前々期(16年6月期)比19.2%増の116億18百万円、営業利益が同76.6%減の30百万円、経常利益が同15.6%増の74百万円、純利益が同7.6倍の1億06百万円としている。
医療・医療機器分野において受注に対する適正な人材採用および人材確保・配置が進まず、原価率が上昇して営業減益予想に転じた。ただし今期(18年6月期)は、採用費の戦略的投入などによって人員採用を強化し、収益改善が期待される。
■株価はモミ合い上放れ期待
株価の動きを見ると、徐々に水準を切り上底放れを確認した。そして年初来高値圏1200円近辺でモミ合う形だ。
7月7日の終値1188円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS62円03銭で算出)は19~20倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.7%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1247円64銭で算出)は1.0倍近辺である。なお時価総額は約21億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。モミ合い上放れの展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)