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テクマトリックスは上場来高値圏で堅調、18年3月期も大幅増益予想で好業績を評価する流れに変化なし
- 2017/7/12 06:56
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
テクマトリックス<3762>(東1)は「ITのスペシャリスト集団」として、システム受託開発やセキュリティ関連製品販売などの情報サービス事業を展開し、ストック型ビジネスやクラウドサービスを強化している。18年3月期も大幅増益・連続増配予想である。株価は上場来高値圏で堅調だ。好業績を評価する流れに変化はなく上値を試す展開が期待される。なお7月31日に第1四半期決算発表を予定している。
■システム受託開発やセキュリティ関連製品販売などを展開
ネットワーク・セキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業、および医療・CRM・EC・金融を重点分野としてシステム受託開発やクラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。
中期的には年率売上高成長率10%、M&Aや海外展開を含めて事業規模250億円~300億円、ストック売上(クラウド、保守、運用・監視サービス等)比率50%超を目指し、売上高営業利益率10%へ挑戦する。
従来のIT産業の労働集約的な請負型ビジネスから脱却し、自らITサービスを創造し、ITサービスを提供する「次世代のITサービスクリエーター」そして「次世代のITサービスプラバイダー」への変貌を継続する。重点事業戦略は、クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進、セキュリティ&セイフティの追求として、コストダウンによる高収益化やパートナーとのアライアンス強化も推進する。
■18年3月期も大幅増益・連続増配予想
今期(18年3月期)の連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比9.1%増の240億円、営業利益が同21.7%増の20億円、経常利益が同35.2%増の22億円、純利益が同37.5%増の14億円としている。配当予想は同3円増配の年間18円(期末一括)で予想配当性向は22.3%となる。
セキュリティ関連が好調に推移し、人件費の増加などを吸収して大幅増益予想である。情報基盤事業では次世代ネットワーク・セキュリティ関連商材・サービスの拡充を目指す。アプリケーション・サービス事業ではCRM分野・医療分野・インターネットサービス分野においてクラウドサービス(SaaS)を加速度的に推進する。
■株価は上場来高値圏で堅調、好業績を評価する流れに変化なし
株価の動き(17年3月1日付で株式2分割)を見ると、6月27日に1919円まで上伸した。その後も上場来高値圏で堅調に推移している。
7月11日の終値1808円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円60銭で算出)は22~23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS277円14銭で算出)は6.5倍近辺である。時価総額は約448億円である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価する流れに変化はなく上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)