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ミロク情報サービスは上場来高値圏で堅調、18年3月期も増収増益予想で増額余地
- 2017/7/18 06:56
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ミロク情報サービス<9928>(東1)は財務・会計ソフトの開発・販売・サービスを主力として、クラウドサービスやFinTech分野も強化している。18年3月期も増収増益予想である。ストック型収益構造で増額余地がありそうだ。株価は上場来高値圏で堅調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■財務・会計ソフトの開発・販売およびサービスが主力
会計事務所(税理士・公認会計士事務所)と、その顧問先企業である中堅・中小企業向けに、財務・会計ソフトなどの業務用アプリケーションソフト開発・販売、汎用サーバ・パソコン・サプライ用品販売、運用支援・保守サービス、経営情報・コンサルティングサービスなどを展開している。会計事務所が抱えている課題を解決することによって、中堅・中小企業支援にも?がるトータルソリューションを強みとしている。
収益はソフト保守サービス契約率上昇などでサービス収入が拡大するストック型収益構造である。全国約8400の会計事務所ユーザー、約1万7000社の中堅・中小企業ユーザーを有し、ストック型収益が伸長して収益力が向上している。
長期目標として21年3月期売上高500億円、経常利益率30%、ROE30%を目指している。重点戦略として、顧客基盤拡大に向けた販売戦力増強と販路拡大、新規顧客を創造する新製品・サービス開発・提供、新規事業による新たな収益基盤確立を推進している。
■18年3月期も増収増益予想、保守的な印象で増額余地
今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は売上高が前期(17年3月期)比4.1%増の273億円、営業利益が同7.2%増の44億円、経常利益が同9.7%増の44億円、純利益が同9.3%増の28億60百万円としている。配当予想は前期と同額の年間25円(期末一括)で、予想配当性向は27.3%となる。
システム導入契約売上高およびサービス収入とも順調に拡大して増収増益予想である。会社予想は保守的な印象が強く、ストック型収益構造であることも考慮すれば通期業績予想に増額余地がありそうだ。
■株価は上場来高値圏で堅調、好業績評価して上値試す
株価の動きを見ると6月27日に上場来高値となる2511円まで上伸した。その後は利益確定売りで上げ一服の形だが、好業績を評価する流れに変化はなく自律調整の範囲だろう。
7月14日の終値2323円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS91円69銭で算出)は25~26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS474円72銭で算出)は4.9倍近辺である。時価総額は約809億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)