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マーキュリアインベストメントは2月の上場来高値試す、17年12月期増額修正して大幅増収増益予想
- 2017/7/26 06:49
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
マーキュリアインベストメント<7190>(東2)はファンド運用事業および自己投資事業を展開している。17年12月期通期の連結業績予想を増額修正し、大幅増収増益予想である。株価は水準を切り上げて戻り歩調だ。好業績を評価して2月の上場来高値を試す展開が期待される。
■ファンド運用事業および自己投資事業を展開
国内外投資家の資金を投資事業組合等のファンドを通じて運用するファンド運用事業、および自己資金を運用する自己投資事業を展開している。営業収益はファンド運用事業の成功報酬によって変動する特性が強い。
投資先の企業価値向上を通じて投資家に対するリターンの最大化を実現するべく取り組んでいるが、決して短期的な利益を追求せず、クロスボーダーを基本コンセプトとして成長性や収益性に着目し、世界に広がる成長分野での有望な投資対象の発掘や成長可能性に対する投資を中心に、成長投資戦略、バリュー投資戦略、バイアウト・承継投資戦略、不動産投資戦略、キャッシュ・フロー投資戦略などに基づく運用を行っている。
16年12月期末の運用資産残高は、成長投資戦略245億円、バリュー投資戦略12億円、バイアウト投資戦略32億円、不動産投資戦略/キャッシュ・フロー投資戦略1510億円、合計1799億円である。16年8月には、バイアウト・承継投資戦略ファンドのマーキュリア日本産業成長支援投資事業有限責任組合(3号ファンド)を組成した。
■17年12月期は増額修正して大幅増収増益予想
今期(17年12月期)通期の連結業績予想を7月21日に増額修正した。売上高は4億50百万円増額して前期比40.8%増の35億50百万円、営業利益は3億円増額して40.6%増の18億円、経常利益は3億円増額して40.2%増の17億50百万円、純利益は2億円増額して46.4%増の12億50百万円とした。
ファンド運用事業において一部成功報酬の金額および期間帰属が確定することが高く見込まれることになり、営業収益が期初の想定を上回る見込みとなった。
■株価は戻り歩調、好業績を評価して2月の上場来高値試す
株価は水準を切り上げて戻り歩調だ。7月21日には増額修正を好感して1870円まで上伸する場面があった。
7月25日の終値1706円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS91円13銭で算出)は18~19倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS363円32銭で算出)は4.7倍近辺である。時価総額は約234億円である。
週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。また13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。好業績を評価して2月の上場来高値2259円を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)