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ジャパンインベストメントアドバイザーは目先的な売り一巡して3月の上場来高値試す、17年12月期通期予想も増額の可能性
- 2017/7/26 06:47
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)<7172>(東マ)は金融ソリューション事業を主力としている。17年12月期第2四半期累計の連結業績予想を増額修正した。オペレーティング・リース事業やパーツアウト・コンバージョン事業が牽引して、通期予想も増額の可能性が高いだろう。また9月1日付で1株を2株に分割する。株価は公募増資を嫌気する場面があったが、目先的な売りが一巡して3月の上場来高値を試す展開が期待される。なお8月2日に第2四半期累計決算発表を予定している。
■オペレーティング・リース主力に金融ソリューションを展開
航空機・船舶・海上輸送用コンテナを対象とするオペレーティング・リース事業を主力として、環境エネルギーファンド事業、M&Aアドバイザリー事業などの金融ソリューション事業を展開している。さらに航空機を対象としたパーツアウト・コンバージョン事業など、中期成長に向けてM&Aも積極活用しながら事業領域拡大戦略を推進している。
■17年12月期第2四半期累計予想を増額修正、通期も増額の可能性
7月3日に今期(17年12月期)第2四半期累計連結業績予想を増額修正した。主力のオペレーティング・リース事業および環境エネルギー事業において案件組成が順調に進展し、航空機を対象としたパーツアウト・コンバージョン事業も計画を上回って推移した。期初計画に対して売上高を3億50百万円、営業利益を5億25百万円、経常利益を4億50百万円、純利益を2億50百万円増額した。
通期の連結業績予想(2月8日公表)は据え置いて、売上高が前期比30.2%増の77億円、営業利益が50.1%増の37億円、経常利益が51.8%増の34億円、純利益が51.1%増の21億円としている。主力のオペレーティング・リース事業が牽引して通期予想も増額の可能性が高いだろう。
■株価は目先的な売り一巡して3月の上場来高値を試す
株価は7月6日発表の公募増資(公募107万株、オーバーアロットメント16万500株、発行価格4260円、払込期日7月25日)を嫌気する場面があったが、大きく下押すことなく戻り高値圏で堅調に推移している。
7月25日の終値4290円を指標面(公募増資および株式2分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS172円26銭で算出)は25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.3%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS552円88銭で算出)は7.8倍近辺である。時価総額は約574億円である。
週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。公募増資を嫌気した目先的な売りが一巡し、好業績や株式分割を評価して3月の上場来高値4960円を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)