【新規上場(IPO)銘柄】ジェイ・エス・ビーは留学生の需要取り込みに注目、押し目買い妙味が膨らむ

株式市場 IPO 鐘

 ジェイ・エス・ビー<3480>(東2)は、7月20日に東京証券取引所市場第二部へ上場した。同社グループは、同社(株式会社ジェイ・エス・ビー)、連結子会社8社、持分法非適用関連会社1社から構成されており、不動産賃貸管理事業、不動産販売事業、高齢者住宅事業及びその他事業を運営している。1976年の創業以来、『学生に安全で良好な就学環境を提供することが私どもの使命』という揺るぎない信念のもと、「学生マンション」という事業分野に専念し不動産業界での地位を築き、現在では全国で6万戸以上を管理し、学生マンション分野においては業界でもトップクラスの事業規模に成長している。さらに学生マンション事業で培ったノウハウを活かし、2011年からは超高齢社会で供給が不足する高齢者住宅事業に参入。現在は同社にしか作れない高齢者住宅を確固たるブランドとして確立すべく、全力を上げて取り組んでいる。

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 不動産賃貸管理事業では、学生マンションの需要は順調に推移、建物の賃貸運営及び管理業務に係る物件開発を積極的に推し進め、年間2,000戸以上の物件開発を計画し物件管理戸数の増加による事業規模の拡大を図っている。不動産販売事業では、不動産市況の先行きが不透明なことから、販売用不動産の新規取得は差し控え、保有する販売用不動産の販売及び売買の媒介業務に注力する予定。高齢者住宅事業では、事業開始からこれまでに高齢者住宅施設の運営を通じて蓄積されたノウハウのほか、学生マンション事業で培った経験等の経営資源を活用し、高齢者住宅事業及び介護サービス事業の効率的な拡大を図っている。その他事業では、企業の採用活動を代行し、学生の採用を目的とした企業説明会の開催の企画、サポート等を受託。学生に対しては、企業説明会や就職セミナー情報の提供を行うことで就職活動の支援を行っている。

 今2017年月10期第2四半期業績実績は、売上高195億0400万円、営業利益26億1900万円、経常利益25億5800万円、純利益15億0900万円に着地。

 今17年10月期業績予想は、売上高358億7800万円(前期比5.3 %増)、営業利益23億1600万円(同5.7%増)、経常利益21億8200万円(同5.7%増)、純利益13億4200万円(同13.1%増)を見込む。上場で得た資金はマンションの管理システム刷新や物件購入に充てる。年間配当予想は、期末一括37円を予定している。(株式評論家・信濃川)

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