【今日の言葉】GDP回復は本物か

■消費に春の足音で景気回復本物、企業々績と景気の両エンジンで2万円へ向け上昇

今日の言葉 注目の昨年10~12月期のGDP(実質)速報値が発表された。年率でプラス2.2%と3期ぶりに回復した。これを好感して16日の日経平均は、昨年12月8日の場中高値1万8030円を抜いて1万8074円と昨年来高値を更新している。

今回のGDP回復が、『本物かどうか』、大いに注目されるところである。本物なら、『企業々績好調』に、『景気回復』が加わることで、日経平均はリーマンショック直前の高値である2008年2月の1万8300円更新から待望の2万円を目指すことが期待できる。

昨年4~6月のGDPは年率マイナス7.1%、7~9月もマイナス1.6%と2期連続マイナスだったが、今回、3期ぶりの回復に転じた。

筆者は10~12月に続いて今年1~3月、さらに4~6月もプラスになると予想している。(1)昨年4月引上げの消費税に対し萎縮ムードが薄れてきた、(2)ガソリンの値下がりなど生活物資・サービス価格の下落や落ち着き効果、(3)外国人観光客の急増によるインバウンド需要の効果、(4)北陸新幹線開業効果など春の観光効果、(5)補正予算の効果、(6)円安効果、(7)落ち込んでいる不動産・住宅が相続税対策による住宅需要で回復が見込まれる、(8)株価堅調の効果、などが見込まれるからである。このため、景気回復は本物とみてよいだろう。

これまでの日本の株式マーケットは、『企業々績好調』に対し、『景気低迷』という片肺飛行の状態だったが、景気回復が加わり、景気と企業々績の両エンジンが回転し、これから高度を大きく引上げることができる。日経平均でみれば、中期2万円を目指した相場の飛行コースに移ったとみることができよう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る