燦キャピタルマネージメントは年初来高値更新して先高感、バイオマス発電関連事業を推進して収益改善目指す

 燦キャピタルマネージメント<2134>(JQ)は、インバウンド向け宿泊関連事業、資産運用向け販売用不動産事業、クリーンエネルギー関連事業を推進し、特にバイオマス発電関連への事業展開を加速して収益改善を目指している。株価は年初来高値を更新して先高感を強めている。なお8月14日に第1四半期決算発表を予定している。

■事業再構築して収益改善・安定化目指す

 事業再構築して17年3月期から、宿坊や古民家など観光客や留学生を対象としたインバウンド向け宿泊関連事業、資産運用向け販売用不動産事業、および国内外でバイオマス発電用原料(木質系ペレット)を製造販売するクリーンエネルギー関連事業を新たな軸として、収益改善・安定化を目指している。

 なお過去継続して営業損失、経常損失、当期純損失を計上しているため、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在している。収益改善・安定化に向けた新たな戦略の進捗および成果が注目点となる。

 クリーンエネルギー関連事業は国内外でバイオマス発電用原料(木質系ペレット)を製造販売する。16年11月シンガポールのSGPE社を完全子会社化(旧MGPE社、子会社化に伴って社名変更)し、17年3月国内におけるバイオマス発電用原料の製造販売事業、太陽光発電への投資事業、その他クリーンエネルギー関連事業を展開するための準備会社としてSGPE社の100%出資子会社SGPEジャパンを設立した。

■18年3月期は黒字化予想

 今期(18年3月期)連結業績予想(5月12日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比78.1%増の5億15百万円、営業利益が57百万円、経常利益が53百万円、純利益が46百万円の黒字化としている。

 クリーンエネルギー関連事業の収益寄与は来期(19年3月期)以降となる見込みだが、インバウンド向け宿泊関連事業と資産運用向け販売用不動産事業の推進、鳥取カントリー倶楽部の営業強化などで増収、黒字化予想としている。
 
 なお6月27日に北斗第18号投資事業有限責任組合解散に伴う当社持分の払戻額約70百万円、7月24日に貸倒引当金戻入額50百万円を、いずれも特別利益に計上すると発表している。

■株価は年初来高値を更新して先高感

 株価は戻り歩調で年初来高値更新の展開となった。7月18日には108円まで上伸する場面があった。7月27日の終値は91円、時価総額は約30億円である。

 週足チャートで見ると、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスを示現して先高感を強めている。上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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