【業績でみる株価】ニイタカは日柄調整一巡して3月高値試す、18年5月期増収増益・連続増配予想で上振れ余地

 フード業界向けの業務用洗剤・洗浄剤、および固形燃料の製造・販売を主力としているニイタカ<4465>(東1)は、食の安全・安心意識の高まりを背景に18年5月期増収増益・連続増配予想である。保守的な印象が強く上振れ余地がありそうだ。株価は日柄調整一巡して3月の年初来高値を試す展開が期待される。15年4月の上場来高値も視野に入りそうだ。

■18年5月期増収増益・連続増配予想で上振れ余地

 17年5月期の連結業績は売上高が16年5月期比5.2%増の156億25百万円、営業利益が64.5%増の10億76百万円、経常利益が59.1%増の11億03百万円、純利益が64.1%増の7億78百万円だった。

 食の安全・安心意識の高まりを背景として、グループ製造品が5.9%増収と好調に推移した。特に除菌・消毒用アルコール製剤の売上が伸長した。仕入商品の売上も2.9%増収と順調だった。増収効果に加えて、コスト削減効果や原材料仕入価格下落も寄与して大幅増益だった。

 18年5月期の連結業績予想は売上高が17年5月期比7.5%増の168億円、営業利益が6.8%増の11億50百万円、経常利益が6.1%増の11億70百万円、純利益が2.8%増の8億円としている。

 食の安全・安心意識の高まりを背景に、新製品開発や衛生管理支援サービスの充実なども寄与して増収増益予想である。利益予想は保守的な印象が強く、上振れ余地がありそうだ。なお配当予想は1円増配の年間24円(第2四半期末12円、期末12円)としている。連続増配である。

■株価は日柄調整一巡して3月の年初来高値試す、15年の上場来高値も視野

 株価は1700円台での短期モミ合いから上放れの動きを強めている。7月28日には1830円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線が接近して切り返す形となり、13週移動平均線を回復した。日柄調整一巡して3月の年初来高値1975円を試す展開が期待される。15年4月の上場来高値2100円も視野に入りそうだ。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る