【業績でみる株価】ネクステージは自律調整一巡して上値試す、17年11月期通期予想は増額の可能性

 中古車販売の大手ネクステージ<3186>(東1)は、東海地盤に全国展開を推進し、新車販売の拡大にも注力している。17年11月期は大幅増収増益だった第2四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は7月の上場来高値から反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年11月期2桁増収増益予想、さらに増額の可能性

 17年11月期連結業績予想は売上高が16年11月期比14.7%増の1000億円、営業利益が15.6%増の25億円、経常利益が15.0%増の24億円、純利益が12.5%増の15億円としている。新規出店、台当たり収益改善、新車販売拡大などで2桁増収増益予想である。

 第2四半期累計(12月~5月)は売上高が前年同期比37.3%増収、営業利益が45.6%増益、経常利益が48.8%増益、純利益が52.4%増益だった。計画超の大幅増収増益だった。売上面では前期出店の準既存店も寄与して販売台数が増加し、販売単価の上昇も寄与した。利益面では、車検台数増加や買い取り台数増加による売上総利益率改善も寄与した。

 そして通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が57.6%、営業利益が64.2%、経常利益が65.5%、純利益が71.4%と高水準である。不確定要素が多いとして通期予想を据え置いたが、増額の可能性が高いだろう。

■株価は自律調整一巡して上値試す

 株価(17年4月1日付で株式2分割)は7月11日の上場来高値2000円から利益確定売りで一旦反落したが、1700円近辺から切り返しの動きを強めている。自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る