【業績でみる株価】デクセリアルズは年初来高値更新、18年3月期第1四半期大幅増収増益で第2四半期累計および通期予想を増額修正

 旧ソニーケミカルが15年7月再上場し、光学材料部品および電子材料部品を展開しているデクセリアルズ<4980>(東1)は、18年3月期第1四半期が大幅増収増益となり、第2四半期累計および通期予想を増額修正した。通期予想には再増額の可能性がありそうだ。株価は年初来高値を更新した。好業績を評価して15年9月の上場来高値を目指す展開が期待される。

■18年3月期第1四半期大幅増益で第2四半期累計と通期予想を増額修正

 7月27日発表した18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は、売上高が前年同期比49.2%増の191億47百万円、営業利益が3.5倍の19億55百万円、経常利益が12.6倍の19億95百万円、純利益が13.6倍の12億39百万円だった。

 光学材料部品事業は87.9%増収・3.0倍増益だった。ノートPC向け・車載向け光学フィルムの好調が牽引した。電子材料部品事業は19.5%増収・2.1倍増益だった。接合関連材料カテゴリーで、熱伝導シートや熱硬化性接着テープなどの機能性製品がスマートフォン向けに新規採用された。

 第1四半期の好調を受けて、第2四半期累計(4月~9月)および通期の連結業績予想を増額修正した。修正後の通期連結業績予想は、売上高を75億円増額して17年3月期比14.2%増の715億円、営業利益を13億円増額して89.0%増の66億円、経常利益を13億円増額して2.2倍の64億円、純利益を14億円増額して4.6倍の44億円とした。

 修正後の通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が26.8%、営業利益が29.6%、経常利益が31.2%、純利益が28.2%である。需要が高水準に推移して通期会社予想に再増額の可能性がありそうだ。

■株価は年初来高値更新、15年9月の上場来高値目指す

 株価は増額修正を好感して8月1日に1358円まで上伸した。2月高値1325円を突破して年初来高値更新の展開だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。そして13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。好業績を評価して15年9月の上場来高値1790円を目指す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る