【新規上場(IPO)銘柄】No.1は防犯セキュリティ商品の販売拡大に期待感、テクニカル的に買い妙味膨らむ

株式市場 IPO 鐘

 No.1<3562>(JQS)は、3月28日に東京証券取引所JASDAQ市場に上場。オフィスコンサルタント事業とシステムサポート事業を運営している。同社では、企業を取り巻く、オフィス環境・業務効率・経営環境をトータルでサポート、ワンストップで対応出来るため、顧客の手間、間接経費、納期の大幅削減を可能としている。

 オフィスコンサルタント事業では、コピー機・複合機、ビジネスフォン、パソコン、法人用携帯電話、回線手配、プロバイダー契約、LED、ネットワークセキュリティ、防犯セキュリティ、ファイルサーバー、デザイン・印刷、webサイト製作、役務業務のソリューションサービスを行っている。システムサポート事業では、保守及びメンテナンス、ITサポート、オフィス移転、アスクルでのオフィス・事務・日用品購入の通販を行っている。

 7月13日大引け後に発表済みの今2018年2月期第2四半期業績実績は、売上高18億0600万円、営業損益2500万円の赤字、経常損益4100万円の赤字、最終損益2900万円の赤字に着地。情報セキュリティ商品及び既存のMFP及びビジネスフォンは底堅く推移したが、新規採用者の積極的な登用及び人材育成に注力したことにより、人件費が増加したため赤字となった。

 今18年2月期業績予想は、売上高74億3700万円(前期比5.4%増)、営業利益3億3000万円(同8.8%増)、経常利益3億1100万円(同7.2%増)、純利益2億0300万円(同6.7%増)を見込む。

 株価は、3月30日につけた上場来高値4135円から4月13日安値2390円まで調整を挟んで5月25日高値3455円と買い直された後、8月2日に上場来の安値2303円と調整している。6月20日に発表済みの中期経営計画では、20年2月期売上高81億円、営業利益4億円、純利益2億5900万円、ROE12.8%の数値目標を掲げ、既存事業継続的な売上高増加に加え、アライアンス、業務提携等手段を駆使した商品企画迅化・ 販売チャネル多様化を図るが、特に市場規模の拡大が見込まれる防犯セキュリティ商品の販売拡大の注力に期待が高まる。短期的には、RSIや25日移動平均線乖離率など逆張りのテクニカル指標で買いシグナルが点灯しており、リバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る