【業績でみる株価】日本航空電子工業は好業績評価して上値試す、18年3月期第1四半期大幅増益で通期予想に増額余地

 コネクターの大手で、システム機器や航空用電子機器も展開している日本航空電子工業<6807>(東1)の18年3月期第1四半期は大幅増収増益だった。需要が回復して通期も大幅増収増益予想である。そして通期予想に増額余地がありそうだ。株価は好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期第1四半期大幅増益で通期予想に増額余地

 7月26日発表した18年3月期第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比62.0%増の594億40百万円、営業利益が2.8倍の40億41百万円、経常利益が14倍の38億11百万円、純利益が7.9倍の27億94百万円だった。

 主力のコネクターが携帯機器向けに大幅増収となり、増収効果で営業損益が大幅に改善した。全社ベースの市場別売上高は携帯機器向けが2.6倍増収、自動車向けが4.0%増収、産機・インフラ向けが22%増収、その他が49%増収だった。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比9.8%増の2300億円、営業利益が32.7%増の160億円、経常利益が52.9%増の140億円、純利益が48.4%増の100億円としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.8%、営業利益25.2%、経常利益27.2%、純利益27.9%と順調である。スマホ関連の需要が回復して通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は好業績を評価して上値試す

 株価は7月27日に年初来高値となる1840円まで上伸した。その後は上げ一服の形だが、週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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