【注目の決算】クレスコの第1四半期は受注残高が32%増加し2ケタ増益

注目銘柄

■AI(人工知能)を本格導入の前に概念検証など可能な米IBM「Watson(ワトソン)」導入支援サービスも本格化

 ソフトウェア開発などの大手クレスコ<4674>(東1)は8月7日の取引終了後に2018年3月期・第1四半期(17年4~6月)の連結決算を発表し、売上高は前年同期比9.2%増加して76.59億円となり、営業利益は同じく27.0%増加して5.97億円、純利益は同34.5%増加して4.95億円と2ケタ増益の好決算だった。

 第1四半期は、期初からおおむね順調に推移し、前期にややペースダウンしたグループ会社も好調な滑り出しに回復するなどで、連結ベースでも売上高目標や利益目標をクリアした。4月には、AI(人工知能)の活用ノウハウを提供する新サービスとして、本格導入の前に概念検証などができる米IBMのAI「Watson(ワトソン)」導入支援サービス「Minervae PoCKET(ミネルヴァポケット)」を開始した。また、6月には、AIとスマートフォンの無料通話アプリLINEを連携したコールセンター支援システムを開発した。

 連結ベースでの受注高は前年同期比15%増加し、受注残高は同じく32%増加。「完全にこなすためには、むしろプロジェクト管理などの面で気を引き締めなければならない気分になるほど」(同社)という増加ぶりだった。

 第2四半期、および3月通期の業績見通しは、現段階では期初予想を据え置き、通期の連結売上高は前期比7.5%増の332.0億円、営業利益は同10.8%増の30.0億円、純利益は同9.2%増の22.3億円、1株利益は196円64銭。IT人材に対する需要が全体に強まる傾向があるなど、部分的に厳しい状況はあるが、高品質の製品・サービスを最優先しながら、来期に向けた受注を確実に積み上げる姿勢を継続するとした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る