ASIAN STARは第2四半期業績の修正を発表

■売上高は前回予想を上回るも、物件購入に係る融資関連の手数料、為替差損の発生で利益は下回る

 ASIAN STAR<8946>(JQS)は10日、第2四半期業績の修正を発表した。

 売上高は、新築戸建ての販売が順調に伸びたこと及び収益物件の増加と稼働率の向上等により、前回予想を上回った。

 利益面については、売上原価、販売費及び一般管理費も増加したことから、営業利益はほぼ予想どおりであったが、物件購入に係る融資関連の手数料、為替差損の発生などにより、営業外費用が増加したことで、経常利益、純利益は当初予想を下回ることになった。

 具体的には、売上高は1億32百万円上回ることになったが、営業利益は0百万円、経常利益は14百万円、純利益18百万円下回った。

 その結果、今期17年12月期第2四半期連結業績は、売上高9億59百万円(前年同期比43.8%増)、営業利益34百万円(同266.3%増)、経常利益15百万円(前年同期△36百万円)、純利益0円(同△44百万円)となった。

 事業別の業績を見ると、不動産販売事業は、新築戸建ての販売が順調に増加したことから、売上高は3億49百万円(前年同期比173.6%増)、営業利益03百万円(前年同期△0百万円)。

 不動産管理事業は、中国のサービスアパートメント管理事業において終了したプロジェクトがあったが、その他は底堅く推移したことから、売上高は2億45百万円(前年同期比10.5%減)、営業利益1億円(同6.6%減)。

 不動産賃貸事業は、同社所有不動産の増加及び中国におけるワンルームマンション賃貸事業の本格稼働により、売上高2億55百万円(同53.5%増)、営業利益46百万円(前年同期△01百万円)。

 不動産仲介事業は、不動産売買仲介が順調に推移したことから、売上高1億08百万円 (前年同期比10.2%増)、営業利益40百万円(同11.6%増)。

 以上のように、4事業中3事業が増収増益となっていることから、事業はほぼ順調に推移しているといえる。中でも、不動産賃貸事業は、中国での事業が本格化したこともあり大幅増収増益で黒字転換していることから、今後、業績への貢献が期待される。唯一、減収減益となった不動産管理事業は、中国で終了したプロジェクトがあったことが要因であり、その他の事業は堅調に推移していることから、不安要因は少ないといえる。

 第2四半期業績の修正を行ったが、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 今期17年12月通期連結業績予想は、売上高36億33百万円(前期比157.6%増)、営業利益2億59百万円、経常利益2億44百万円、純利益2億05百万円(前年同期比21.1%増)を見込む。

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