【株式市場】北朝鮮問題の地政学リスクや円相場の上昇を嫌気して日経平均は4営業日続落、防衛関連株は人気化

株式

 北朝鮮問題の地政学リスクや円相場の上昇を受け売りが優勢となり、日経平均株価は前日比192円64銭安の1万9537円10銭、TOPIX(東証株価指数)は18.19ポイント安の1599.06と、ともに4営業日続落。東証1部出来高は19億5911万株、売買代金は2兆5731億円。値上がり銘柄は342、値下がり銘柄1629、変わらずは51銘柄。

 一方、防衛関連株は人気化した。北朝鮮の国営通信(KCNA)が米領グアム島攻撃示唆を一段と具体化させ「ミサイル4発を米領グアムに向けて発射する計画を8月中旬までに策定する」と伝わり、トランプ米大統領が「軍事的な解決の準備は万全、臨戦態勢にある」「グアムに対して何かすれば、誰も見たことのないような事態が北朝鮮で起きることになる」などと発言し緊張が高まっている。

 防衛関連株主力の石川製作所<6208>(東1)は300円高(21.05%高)のストップとなり3日続伸。東証1部値上がり率ランキングは第1位となっている。9日発表の四半期決算も材料視され3日大幅続伸となった。照明弾や発煙筒の大手で防衛関連株の細谷火工<4274>(JQS)は、300円高(27.40%高)の1395円とストップ高した。ジャスダック市場値上がり率ランキングは第2位。

 このほかの防衛関連では東京計器<7721>(東1)が10日発表の増額修正も好感され高値を更新。細谷火工<4274>(JQS)はストップ高、重松製作所<7980>(JQS)は急伸した。(TU)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る