カゴメは朝安を切り返して堅調、米国子会社の売却には買い優勢

株式市場 銘柄

■業績への影響は精査中としたが損失の可能性は予想済みの様子

 カゴメ<2811>(東1)は15日、朝方の3555円(20円安)を下値に切り返し、10時を過ぎては3590円(15円高)前後へと切り返している。14日の取引終了後、米国子会社プリファード・ブランズ・インターナショナル(PBI社)の株式を完全に売却すると発表。事実上撤退との報道もあり、受け止め方が分かれたが、次第に買い優勢となった。

 保有する70%をすべて売却し、株式譲渡実行日は17年10月末の予定。連結業績への影響は精査中とした。6月締めの第2四半期決算は7月21日に発表済みで、12月通期の連結業績見通しと配当を全体に増額修正した。

 株価は6月に3715円まで上げて上場来の高値に進んでおり、テクニカル的には、弾みがつけば高値更新もあり得るとの見方がある。今回の件では、仮に売却損が発生するとしても予想済みで買われている可能性があるようだ。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る