【業績でみる株価】ソーシャルワイヤーはモミ合い上放れ、18年3月期1Q大幅増益で通期予想に増額余地

 プレスリリース配信代行のニュースワイヤー事業と、日本含むアジア主要8都市におけるレンタルオフィスのインキュネーション事業を2本柱としているソーシャルワイヤー<3929>(東マ)の18年3月期第1四半期は大幅増益だった。通期も大幅増益予想で増額余地がありそうだ。株価はモミ合いから上放れの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Qは大幅増益、通期予想に増額余地

 18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は売上高が前年同期比18.3%増の6億74百万円、営業利益が95.6%増の87百万円、経常利益が2.3倍の84百万円、純利益が4.8倍の59百万円だった。売上高、営業利益とも四半期ベースで過去最高だった。

 ニュースワイヤー事業が19.6%増収・80.4%増益となり全体を牽引した。プレス配信数は14.1%増の4379枚だった。インキュベーション事業は稼働席数累計が国内26.4%増、海外25.7%増となって17.3%増収だったが、渋谷拠点新設に伴う経費増加などで21.7%減益だった。

 通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比10.5%増の26億50百万円、営業利益が22.2%増の2億70百万円、経常利益が22.8%増の2億60百万円、純利益が29.0%増の1億70百万円としている。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.4%、営業利益32.2%、経常利益32.3%、純利益34.7%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価はモミ合い上放れ、好業績を評価して上値試す

 株価は1600円近辺でモミ合う展開だったが、ソフトバンク・ペイメント・サービスとの業務提携や第1四半期業績を好感する形で、8月2日に2088円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなってモミ合いから上放れる動きだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。15年12月IPO時の高値3015円も視野に入りそうだ。(MM)

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