【業績でみる株価】ナブテスコは上場来高値更新の展開、17年12月期2Q累計が計画超で通期業績予想と配当予想を増額修正

 産業ロボット用精密減速機や自動ドアの世界最大手で鉄道用ブレーキや建設機械用油圧機器なども展開しているナブテスコ<6268>(東1)は、17年12月期第2四半期累計が計画超の増収増益となり、通期連結業績予想および配当予想を増額修正している。株価は15年高値を突破して上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年12月期2Q累計が計画超で通期業績・配当予想を増額修正

 17年12月期第2四半期累計(1月~6月)連結業績(IFRS)は売上高が前年同期比14.3%増の1333億59百万円、営業利益が10.1%増の137億61百万円、税引前利益が44.9%増の169億93百万円、純利益が56.3%増の124億97百万円だった。

 コンポーネントソリューション事業(精密減速機、油圧機器)が牽引して計画超の増収増益となり、売上高、利益とも過去最高だった。コア営業利益は22.7%増の138億66百万円、コア営業利益率は10.4%で0.7ポイント上昇した。コンポーネントソリューション事業は受注高が44.7%増の565億43百万円、売上高が37.6%増の534億12百万円、コア利益が2.2倍の100億37百万円、営業利益が2.2倍の100億30百万円だった。

 通期の連結業績予想は7月31日に増額修正した。税引前利益と純利益は4月28日に続いて2回目の増額修正である。売上高は130億円増額して2730億円、営業利益は24億円増額して284億円、税引前利益は21億円増額して321億円、純利益は14億円増額して239億円とした。配当予想は第2四半期末6円増額、期末6円増額、合計12円増額して年間68円(第2四半期末34円、期末34円)とした。16年12月期との比較では18円増配となる。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価は15年3月3655円を突破して上場来高値更新の展開となった。8月9日には3915円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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