【株式評論家の視点】Lifullは「LIFULL HOME’S空き家バンク」のサービス開始に期待感、ストキャスティクスで買いシグナル
- 2017/8/16 08:31
- 株式評論家の視点
Lifull<2120>(東1)は、全国の不動産を「借りる」「買う」から「建てる」「リフォームする」「投資する」まで、幅広い豊富な情報を提供する総掲載物件数No.1の不動産・住宅情報の総合サイト「LIFULL HOME’S(ライフル ホームズ)」と家具・インテリアECサイト「LIFULL インテリア」を運営している。
LIFULL HOME’S(ライフル ホームズ)」では、賃貸マンション・アパート・賃貸一戸建て・貸家などの賃貸住宅を、住みたい沿線・駅・地域から探して、間取り・家賃・徒歩時間などの希望条件で絞込み、人気のテーマやフリーワード検索など、日本最大級の物件数から様々な方法で希望の部屋を簡単に探せる賃貸情報サイト。「LIFULL インテリア」では、「北欧」インテリアや「シンプルモダン」、「ナチュラル」など様々なテイストのインテリアや家具だけではなく、人気の「西海岸テイスト」や「カフェ風の空間」、「リラックスできる部屋」など参考になるインテリアのコーディネート例も満載し、暮らしをサポートしている。
今2017年9月期第1四半期(4~6月)業績実績は、売上高77億9300万円、営業利益2億0500万円、経常利益2億8000万円、純利益2200万円に着地。 主にHOME’S関連事業が牽引し、四半期ベースでは、売上収益は5期連続過去最高を更新し、順調に推移している。
今17年9月期業績予想は、売上高159億7300万円、、営業利益1億8500万円、純利益1億3800万円を見込む。四半期ベースでは、決算期を「毎年3月31日」から「毎年9月30日」に変更。初年度は2017年4月1日~9月30日(6か月の変則決算)としている。
株価は、4月13日につけた年初来の安値696円から7月3日に年初来の高値996円と上昇。8月15日安値777円と調整している。同社は、6月に国土交通省が主体となって推進する「全国版空き地・空き家バンクの構築運営に関するモデル事業」の実施事業者として採択された。同社では、地方自治体が募集する空き家、空き地と、それらの利活用を希望するユーザーをマッチングするサービス「LIFULL HOME’S空き家バンク」の構築を目指し、自治体向けの相談窓口を開設。7月19日から、自治体からの参加登録受付を開始するとともに、一般社団法人全国空き家バンク推進機構と「LIFULL HOME’S空き家バンク」の普及推進を目的として提携。9月からβ版のサービス提供を開始を予定しており、今後の展開が注目される。四半期ベースでは売上収益は連続最高更新と堅調に推移、800円割れの下値圏に届き、逆張り指標のストキャスティクスで買い転換しており、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)