【注目銘柄】ポーラ・オルビスホールディングスは上場来高値更新、17年12月期予想は2回目の増額修正、さらに3回目の増額の可能性

注目銘柄

 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>(東1)に注目したい。化粧品大手で、訪販のポーラと通販のオルビスを2大ブランドとしている。17年12月期第2四半期累計が計画超の大幅増益となり、通期予想を増額修正した。2回目の増額修正である。さらに3回目の増額の可能性もありそうだ。株価は上場来高値更新の展開である。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年12月期予想を2回目の増額修正、さらに3回目の増額の可能性

 17年12月期第2四半期累計(1月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比9.7%増の1173億78百万円で、営業利益が72.4%増の209億44百万円、経常利益が86.0%増の209億44百万円、純利益が68.9%増の139億55百万円だった。

 前回予想(5月1日に増額修正)に対して売上高は23億78百万円、営業利益は39億44百万円、経常利益は39億44百万円、純利益は34億55百万円上回る計画超の大幅増益だった。ポーラブランドの新商品の販売が想定超となり、インバウンドや育成ブランドも好調に推移した。利益面では増収効果に加えて、ハイプレステージ商品の好調による売上総利益率上昇も寄与した。

 17年12月通期の連結業績予想は、7月27日に増額修正(5月1日に続く2回目の増額修正)し、売上高が16年12月期比8.0%増の2360億円、営業利益が35.6%増の365億円、経常利益が34.2%増の365億円、そして純利益が36.4%増の238億円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.7%、営業利益が57.4%、経常利益が57.4%、純利益が58.6%である。通期予想には3回目の増額の可能性がありそうだ。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価(17年4月1日付で株式4分割)は17年6月高値3245円を突破し、8月16日に3420円まで上伸した。上場来高値更新の展開だ。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る