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マルマエは自律調整一巡して上値試す、受注好調で17年8月期通期予想に3回目の増額余地
- 2017/8/17 06:11
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
マルマエ<6264>(東マ)は半導体・FPD製造装置に使用される真空部品などの精密切削加工事業を展開している。受注好調で17年8月期通期予想に3回目の増額余地がありそうだ。株価は自律調整が一巡して上値を試す展開が期待される。
■真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開
半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開し、新規分野として光学装置・通信関連分野も強化している。
■17年8月期通期大幅増収増益予想で3回目の増額余地
今期(17年8月期)通期の非連結業績予想(5月11日に2回目の増額修正)については、売上高が前期(16年8月期)比26.6%増の28億40百万円、営業利益が39.1%増の6億80百万円、経常利益が44.0%増の6億60百万円、純利益が23.8%増の4億50百万円としている。
月次の受注残高(速報値)を見ると、17年7月度は半導体分野が5億39百万円(前月比4.4%減少、前年同月比177.1%増加)、FPD分野が3億18百万円(前月比14.5%増加、前年同月比152.5%増加)、その他分野が6百万円(前月比74.1%減少、前年同月比16.6%減少)で、合計は8億64百万円(前月比0.3%減少、前年同月比163.3%増加)だった。好調が続いている。
通期予想に対する第3四半期累計(9月~5月)の進捗率は売上高72.6%、営業利益70.9%、経常利益71.1%、純利益73.1%と順調だった。半導体分野とFPD分野の受注が好調に推移して3回目の増額余地がありそうだ。
配当予想は17年3月1日付で株式2分割を実施して第2四半期末8円、期末4円としている。株式2分割後に換算すると17年8月期は年間8円となり、16年8月期の年間7円50銭に対して50銭増配となる。予想配当性向は26.3%である
■株主優待制度は17年8月末から実施
株主優待制度は、毎年8月末日現在、6ヶ月以上継続して1単元(100株)以上(17年3月1日付株式2分割後)保有株主を対象として、クオカード1000円分を贈呈する。17年8月期末から実施する。
■株価は自律調整一巡して上値試す
株価(17年3月1日付で株式2分割)は、急伸した6月の上場来高値1747円から反落し、8月15日に1197円まで調整した。7月24日発表の公募増資も嫌気された可能性があるが、概ね自律調整の範囲だろう。
8月16日の終値1235円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS42円71銭で算出)は28~29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想に株式2分割を考慮した年間8円で算出)は0.6%近辺、前期実績PBR(前期実績に株式2分割を考慮したBPS92円90銭で算出)は13倍近辺である。時価総額は約145億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、自律調整が一巡して上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)