【注目銘柄】藤森工業は15年の上場来高値に接近、18年3月期1Qが大幅増収増益で通期予想は増額の可能性

注目銘柄

 藤森工業<7917>(東1)に注目したい。樹脂包装材の大手で、医薬・食品用包装材のライフサイエンス事業、偏光板用プロテクトフィルムなどの情報電子事業、建築資材事業を展開している。18年3月期第1四半期は大幅増収増益だった。通期も2桁増益予想である。そして増額の可能性が高いだろう。株価は15年5月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Q大幅増益、通期予想は増額の可能性

 18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は売上高が前年同期比19.7%増の271億04百万円、営業利益が37.5%増の23億10百万円、経常利益が49.6%増の24億22百万円、そして純利益が45.8%増の14億77百万円だった。

 ライフサイエンスは16.1%増収・19.8%営業増益だった。医薬用包装材でインドネシア子会社の売上が加わり、日用品用包装材(粧業包装・詰め替えパウチ)や食品用包装材も伸長した。情報電子事業は10.8%増収・14.3%営業増益だった。偏光板用プロテクトフィルムの需要が回復し、台湾子会社の稼働が向上した。建築資材は59.1%増収・3.9倍営業増益だった。首都圏再開発関連で煙突工事や空調用配管などが伸長した。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比8.7%増の1070億円、営業利益が16.4%増の80億円、経常利益が12.3%増の79億円、そして純利益が72.8%増の47億円としている。純利益は特別損失(米国子会社に係る減損損失)一巡も寄与する。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.3%、営業利益28.9%、経常利益30.7%、純利益31.4%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は15年5月の上場来高値に接近、好業績評価して上値試す

 株価は本日8月23日に3775円まで上伸し、15年5月の上場来高値4000円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る