【業績でみる株価】ニッタは上場来高値更新の展開、18年3月期1Qは2桁営業増益、進捗率高水準で通期増額の可能性
- 2017/8/28 09:51
- 業績でみる株価
伝動用ベルトの草分けで、ベルト・ゴム製品やホース・チューブ製品を主力としているニッタ<5186>(東1)の18年3月期第1四半期は2桁営業増益だった。進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は上場来来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■18年3月期1Qは2桁営業増益、進捗率高水準で通期予想は増額の可能性
18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は、売上高前年同期比13.3%増の181億52百万円、営業利益が12.3%増の13億63百万円、経常利益が16.5%増の28億66百万円、純利益が6.5%増の21億67百万円だった。
国内は物流業界向けや半導体製造装置業界向け、海外は北米・中南米における自動車業界向けや物流業界向け、アジアにおける半導体業界向けが好調に推移し、先行投資コストを吸収して2桁増収、2桁営業増益だった。経常利益と純利益は持分法投資利益の増加も寄与した。
通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比5.7%増の680億円、営業利益が7.3%増の46億円、経常利益が4.6%増の101億円、純利益が4.0%増の82億円としている。なお17年12月27日付(予定)で東洋ゴム工業グループの化工品事業(建築用免震ゴム事業を除く)を取得して子会社化する。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.7%、営業利益29.6%、経常利益28.4%、純利益26.4%と高水準である。需要が高水準に推移して通期予想は増額の可能性が高いだろう。
■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す
株価は本日8月28日に3900円まで上伸した。上場来高値更新の展開だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)