朝日ラバーは「分子接着・接合技術」への期待が再燃した様子で高値に迫る

株式市場 銘柄

■9月初旬に開催されるアジア最大級の分析・化学機器の専門展示会に出展

 朝日ラバー<5162>(JQS)は28日、再び上値を追う展開になり、10時にかけて6%高の1098円(66円高)をつけて年初来の高値1150円(17年3月)に迫っている。「分子接着・接合技術」などをアジア最大級の分析・化学機器の専門展示会「JASIS 2017」(9月6日~8日、千葉・幕張メッセ)に出展すると発表済みで、日経平均採用銘柄などが重いため材料株として注目が再燃したとの見方が出ている。株価は出展を発表した8月7日に急伸してから動意を強めている。

 「分子接着・接合技術」は、接着剤を用いることなく分子レベルでの表面処理のみで、接着・接合を行う技術で、ゴム同士は勿論のこと、ゴムと異なる素材(樹脂、金属、ガラス、セラミック等)を、化学結合により強固に接着・積層することができる。マイクロメートルオーダーの微細加工を施した流路を潰すことなく接着することができ、耐熱性、耐溶剤性を持ち、接液環境下でも接着強度が低下しないという利点があるという。医療・ライフサイエンス分野への応用でも渇望される新技術のようだ。(HC)

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