【注目銘柄】コメ兵は年初来高値更新して戻り歩調、18年3月期1Q黒字化して2Q累計と通期の予想を増額修正

注目銘柄

 コメ兵<2780>(東2)に注目したい。ブランド・ファッション品を中心に中古品買取・販売を展開している。18年3月期第1四半期が黒字化し、第2四半期累計と通期の予想を増額修正した。17年7月の全社売上高は20.5%増と好調に推移しており、再増額余地がありそうだ。株価は年初来高値を更新して戻り歩調だ。収益改善基調を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Q黒字化して2Q累計と通期の予想を増額修正

 18年3月期第1四半期(4~6月)連結業績は、売上高が前年同期比7.6%増の98億49百万円、営業利益が1億73百万円の黒字(前年同期は55百万円の赤字)、経常利益が1億85百万円の黒字(同68百万円の赤字)、純利益が1億円の黒字(同58百万円の赤字)だった。

 主力のブランド・ファッションが新規出店も寄与して7.9%増収と好調に推移した。タイヤ・ホイールも5.2%増収と順調だった。増収効果や売上総利益率改善効果で収益改善した。17年2月に梅田店、5月に新宿店、名駅店を新規出店し、個人買い取り、在庫コントロール、WEB販売の強化などの施策も寄与した。売上総利益率は2.2ポイント上昇した。

 第1四半期の好調を受けて、第2四半期累計(4~9月)および通期の連結業績予想を増額修正した。通期の連結業績予想は、売上高を5億円増額して17年3月期比7.9%増の433億円、営業利益を1億円増額して59.8%増の13億30百万円、経常利益を1億円増額して63.1%増の13億30百万円、純利益を50百万円増額して2.2倍の8億円とした。

 月次売上状況(単体ベース)を見ると、全社売上高は4月が前年比4.3%増、5月が11.7%増、6月が7.0%増、7月が20.5%増と好調に推移しており、再増額余地がありそうだ。

■株価は年初来高値更新して戻り歩調、収益改善基調を評価して上値試す

 株価は1月の1533円を突破して8月21日には1776円まで上伸した。年初来高値を更新して戻り歩調だ。週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなり、1000円~1500円近辺のボックスレンジから上放れる動きだ。収益改善基調を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る